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学生時代、美術コースに進み初日の授業で
講師から「自分が線を一本描いたものは作品になるか?」という問いがあった。
目の前に紙があり鉛筆か絵具何らかの道具を使い、短いのか長いのか曲線を描いているのか、
とにかく一本の線を描くとする。
そして、そのモノを自分の美術作品として発表できるかという問い掛け。
当時の自分の答えは「No」であった。
何故か。それは自分にとって一本の線が描きたいもの・表現したいものではなかったからだ。
そこに自分の表現としての意志はないし、入れ込めるとは思えなかった。
もっと簡単に言ってしまえば、自分が描きたいと思えないモノが
作品となる訳がないという考え。
講師の答えは「Yes」。
何かしらの説明というか言葉を聞いたけれど憶えていない。
ただ、「Yes」の答えに何か納得いかなかったことだけは覚えている。
今の自分にとって「Yes」「No」答えはどちらだろう?
死を目の前にした自分になら描けそうな気はするけどな・・・。
生きる歳月か・・・。
修行か・・・。
第三者的な立場からだったら「Yes」なんだけど。
今は、一本の線を描けるかどうかも重要だけれど、それよりも「人」だなと・・・。
問題が変わってしまうけれど。
考え方を変えて、誰かのためになら「Yes」「No」の問題ではなく
今の一本の線を素直に描けそうな気がする。
ぶっ飛んだ世界観を目にした。
その強烈さに最初は引いたけれど、最後は気持ち良くすら感じた。
きっと、あの人なら意気揚々と一本の線を描き上げてみせるのだろう。
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